類動詞“停”和“停止”的教學語法初探 ― 以日本學生為例

栗原 祐美 (台灣師範大學華語文教學研究所)
本稿は意味の似ている動詞「停」と「停止」の教学文法(pedagogical grammar)を考察 する。この二つの動詞の語義は非常に接近しており、英語では二者を“STOP”と一語で 表す。しかし中国語では語義や文法構造に一定の制約がある。
  この制約が、日本人が中国語を学習する際のさまざまな問題を引き起こしていると考え られる。例えば、日本人がよく犯す誤用として
  *用夾子停頭髮。 *我們暫時停那個計畫。
  といったようなものがある。この誤用文の正しい言い方はそれぞれ“用夾子別住頭髮”と “我們暫時停止那個計畫”であるが、これは日本語の「とめる/とまる」には「停止する」 の意味の他に「固定する」の意味が含まれることが関係がしているためと思われる。この ような日中語間の語義の差が上記のような誤用を引き起こしていると考えられる。
  そこで、本稿ではまず中国語「停」、「停止」の語義、文法構造等を整理し、次にそれ を日本語「とまる/とめる」と比較し、日本人中国語学習者がどこにつまづきを感じるの かを探る。さらに鄧守信(2003)の「中国語文法困難度評価」の手法を用い、日中語比較、 使用頻度などの項目も加味し「停」、「停止」の学習困難度を測定し、導入順序と導入方 法を探る。
   教育文法の立場から「停」と「停止」を研究することは近義語研究の一端であり、中国語 教育現場での近義語指導の指標となる。

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