開催に当たって
来る6月6日、7日に中国語教育学会第18回全国大会が開催されます。本来であれば大東文化大学で両日に渡って行われる予定でしたが、昨今の新型コロナウイルス感染拡大予防の観点から、これを実施できなくなりました。1年前からこの準備を進めて下さった山口直人委員長をはじめとする大会準備委員会委員の先生方および関係者の方々、さらには講演者・シンポジウムでの登壇者、2日目の発表者の無念はお察し致します。このまま中止になるという雰囲気が漂う中、オンラインで開催してはという意見が聞かれるようになりました。これと時期を同じくして大学では対面授業ができない状況になり、オンラインによる授業に急速に移行していきました。現場ではその準備に追われ、混乱、戸惑いが生じましたが、今後の新たな教授方法になっていくものと予想されます。本学会も教育学会と銘打っている以上、こうした状況を傍観しているわけにはいかず、理事の間で対応策を協議した結果、清原文代氏を委員長とする大会準備委員会が新たに設立され、オンラインによる全国大会が開催される運びとなりました。初の試みであり、日々試行錯誤の連続ですが、準備委員会の委員を中心に、大会の成功を目標に取り組んでいる最中です。オンラインによる開催となりますが、より多くの会員の皆様の参加を心より願っております。
2020年5月吉日
中国語教育学会会長 丸尾誠(名古屋大学)
新型コロナウィルスによる肺炎の感染防止のため、本大会はオンライン会議システムのZoomを使用したオンライン大会として開催します。学会として初めての試みであり、全国大会準備委員一同、成功に向けて努力しております。人と人が直に顔を合わせて同じ場所と時間を共有して行うコミュニケーションには、そこで話されている内容以上の情報量があります。オンライン大会は対面の大会の持つこのような豊かさはないかもしれません。しかし、このような困難な状況下でも研究や教育を止めずに続けていくためには有効な手段です。大会に出席される会員の皆様にはソフトウェアのダウンロードをはじめとしてオンライン大会に参加するためにお手間を取らせることになり、まことに申しわけございませんが、なにとぞご協力の程、どうぞよろしくお願い申し上げます。
2020年5月吉日
第18回全国大会準備委員会委員長 清原文代(大阪府立大学)
日時、開催方法
日時:2020年6月6日(土)、7日(日)
開催方法:Zoomによるオンライン開催
参加費、事前参加登録について
参加費:無料(会員、非会員とも)
参加登録:受付終了しました。
プログラム
全てZoomによるオンライン開催です。
1日目(6月6日)理事会、模擬授業、会員総会、談話会、書店・出版社企画
13:00-15:00 理事会(※理事のみ)
14:30-15:30 模擬授業「中国語中級テキスト『文学の窓』を使用した模擬授業」関根謙(慶應義塾大学名誉教授
16:00-17:00 会員総会(※中国語教育学会会員のみ)
18:00-20:00 談話会「遠隔講義について話そう!」
13:00-18:00 書店・出版社企画(ZOOM企画・情報掲載)
※ZOOM企画は各社ごとに対応時間が異なります。6/1以降に参加者にお送りする特設ページをご覧ください。
2日目(6月7日)分科会、アフターセッション、書店・出版社企画
10:00-11:50 午前の分科会
13:00-16:15 午後の分科会
16:30-17:30 アフターセッション「明日からの遠隔授業で使える小ネタ」
09:30-18:00 書店・出版社企画(ZOOM相談会・情報掲載)
※ZOOM相談会については各団体ごとに対応時間が異なります。6/1以降に参加者にお送りする特設ページをご覧ください。
分科会タイムテーブル
分科会A -1 | 分科会B -1 | |
10:00-10:30 | 李怡宁(大阪大学・院/大連理工大学) 任务型项目式教学在汉语言基础课教学上的应用 ——以汉语言专业汉语听说课为例—— | 張立波(東北大学) 中国語における離合詞の学習習得の一考察 |
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10:40-11:10 | 王維亭(千葉大学) 在大学汉语教学中如何通过情景练习来提高学生的互动及会话能力 | 胡良娜(東京外国語大学・院) 中国語学習者の作文データに表れた”了”の習得状況の分析 |
11:20-11:50 | 大羽りん(神奈川大学・非) 1人対30人――コール教室を使用した「会話」の授業 | 路浩宇(関西学院大学) 关于汉语教材中“有”字句的引入 |
司会 | 渡邉 ゆきこ(沖縄大学) | 謝 平(福岡大学) |
分科会A-2 | 分科会B-2 | |
13:00-13:30 | 小川典子(立命館大学) 継承中国語学習者の言語能力 -その特性と大学入学後の言語能力の変化- | 石井友美(岡山大学) 大学における中国語多読の実践 —8か月の多読活動を通して |
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13:40-14:10 | 李光曦(大阪大学・院) 日本大学生汉语继承语学习者的身份认知 ——从学习动机・学习环境・语言能力三种影响因素考虑—— | 橋本 愛(九州国際大学) 眞島 淳(福岡大学共通教育研究センター)理解度促進のための授業内「予習シート」 ―アクティブラーニング型文法学習の試み |
14:20-14:50 | 邵明明(首都師範大学) 日本华裔和非华裔汉语学习者学习动机对比研究 | 石田智裕(東京外国語大学・院) 日本語L1中国語学習者による助動詞の習得 ―未実現の“要”,“能”を中心に― |
司会 | 加藤 晴子(東京外国語大学) | 中西 千香(立命館大学) |
分科会A-3 | 分科会B-3 | |
15:05-15:35 | 張婧禕(宮崎大学) ピンインは本当に中国語教養教育を助けるのか? ―入門レベルの理工系日本人学生を対象とした実証研究― | 郭楊(九州大学・専門研究員) 「是~的」構文の「的」のアスペクト性についての考察 |
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15:45-16:15 | 曲明(室蘭工業大学) 学生が望む第二外国語教育としての中国語教育 ―ある国立大学の学生によるアンケート調査のデータに基づいて― | 青野英美(神田外語大学) “是—的”(2) 形式的语用功能及教学指导 |
司会 | 山田 眞一(富山大学) | 三宅 登之(東京外国語大学) |
16:30~17:30 アフターセッション(10分/1名)
「明日からの遠隔授業で使える小ネタ」
伊藤大輔(目白大学)「機械翻訳を無効化する教材の作り方」
清原文代(大阪府立大学)「Flipgridを使った発音動画の収集」
清原文代(大阪府立大学)「中国発の中国語学習アプリ“全球中文学习平台”の紹介」
清原文代(大阪府立大学)「中国の子供向け中国語学習アプリ“百度汉语”iPhone版」
阿部慎太郎(近畿大学)「共通科目でフォームを使いまわす方法」
氷野善寛(目白大学)「おひとり様音読練習―Ondoku Chinese」
氷野善寛(目白大学)「最後まで講義動画を見せる方法」
紅粉芳惠(大阪産業大学)「PadletとLINE WORKS」
Zoomについて
1. 必要なもの
(1)安定したインターネット接続
(2)Webカメラとマイクのついたパソコン、またはタブレット・スマートフォン
(3)ヘッドセット(マイク付きイヤホン)またはイヤホン(ハウリングによる雑音防止のため)
2. パソコンの場合は、下記のWebページより「ミーティング用Zoomクライアント」というソフトをダウンロードしてインストールしてください。
https://zoom.us/download#client_4meeting
最近偽物のZoomが現れています。必ず上記の公式Webサイトからダウンロードしてインストールしてください。
iPhone・iPadは、App Storeから「ZOOM Cloud Meetings」をインストールしてください。
https://apps.apple.com/jp/app/zoom-cloud-meetings/id546505307
Androidは、Google Playから「ZOOM Cloud Meetings」をインストールしてください。
https://play.google.com/store/apps/details?id=us.zoom.videomeetings&hl=ja
3. 事前登録をしたメールアドレスに、大会準備委員会から6月1日にオンライン会議に参加するためのIDとパスワードを掲載した特設ページのアドレスをお送りします。メールが届いていない場合は、迷惑メールフォルダをご確認ください。
4. 当日開催時刻になったら、Zoomのアプリの「参加」をクリックして、3の特設ページに掲載されているIDを入れ、次ぎにパスワードを入れて、オンライン会議に入ってください。(当日アクセスが集中することが予想されるので事前にご確認の上、必要なミーティングIDを事前に取得してください。)
5. 会議に入る時は、本名@所属先をお名乗りください。学会大会で名札をつけるのと同じことです。
(例)丸尾誠@名古屋大学
6. 発表者が発表している時に生活雑音が参加者全員に伝わるのを防ぐために、マイクは必ずミュート(OFF)にしてください。また、通信の安定のためにカメラもOFFにしておいてください。
7. まことに申しわけありませんが、Zoomの使用に関する個別サポートはいたしかねます。
Zoomの使用方法については、以下のWebサイトをご参照ください。
岩居弘樹(大阪大学)ZOOM+a
https://zoom.les.cmc.osaka-u.ac.jp
「ミーティングに参加する時の手順」
ZOOM + aWeb会議システムZoom と 授業支援クラウド(ロイロノートスクール)を使った遠隔授業を行うためのページ
zoom.les.cmc.osaka-u.ac.jpミーティングに参加する時の手順/
お知らせ
2020年6月6日、7日に大東文化大学で開催予定だった全国大会は、大東文化大学会場での実施は中止が決定し、ZOOMを利用したオンライン大会を開催することに決まりました。
第18回全国大会準備委員会
18回全国大会(2020年度)準備委員会は以下の会員で構成されています。(敬称略、五十音順)
阿部慎太郎、伊藤大輔、植村麻紀子、勝川裕子、清原文代(委員長)、鈴木慶夏、田邉鉄、中田聡美、氷野善寛、紅粉芳惠