中国語教育研修会「春学期をふりかえる」
概要
日時 | 2019年7月20日(土) 12:50受付開始 13:20~17:00 |
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場所 | 愛知大学名古屋キャンパス講義棟801教室 ※講義棟はエスカレータのある建物です。 (〒453-8777愛知県名古屋市中村区平池町4丁目60-6) |
対象者 | 会員はもちろんのこと、非会員の参加も歓迎いたします。 |
お申し込み | 事前申し込み受付フォーム 申込方法印刷部数把握のために以下サイト(こくちーず)への事前登録をお願いします。 |
プログラム
13:20~13:50 | 趣旨説明 授業に使う副教材について―現行教科書に追加できるものとは |
中西千香 (立命館大学) |
13:50~14:20 | 中国語教師の「基礎」を考える→ご都合により欠席 | 西村英希 (香港科技大学) |
14:30~15:20 | 音声教育を支える知識、文法教育を支える文法観 | 丸尾 誠 (名古屋大学) |
15:30~16:20 | 初級から中級へ―語彙と文法のチェックポイント | 荒川清秀 (愛知大学) |
16:30~16:50 | 質疑応答 全体討論 | |
17:00 | 終了予定 |
地図
発表概要
授業に使う副教材について―現行教科書に追加できるものとは
立命館大学 中西千香
私たちは通常、教科書を使いながら、教科書で足りない部分や教科書の内容をさらに定着させるべく、副教材を作成する。副教材は、学習者のレベルや興味に合わせて、調整も可能な自由度の高いものである。しかし、副教材も授業活動や評価と同様、その先のゴールをイメージして、教員が意図的に導入できるものであることが理想である。報告者の副教材作成例を紹介しながら、副教材のあり方をみなさんと共に考えていきたい。
中国語教師の「基礎」を考える→ご都合により欠席
香港科技大学 西村英希
中国語教育に携わっていると、否が応でもそもそも「中国語教師」とはなんなのか、という問いについてしばしば考えさせられる。音声、文法などに関する直接的な知識から、教授法、言語習得論などの応用的知識、また、昨今においては異文化コミュニケーションといった、よりマクロな視点も求められるだろう。これまで、そして、これからの中国語教師の「基礎」について考えてみたい。
音声教育を支える知識、文法教育を支える文法観
名古屋大学 丸尾誠
中国語の発音を指導する際に、必ずしも音声学の専門知識を有している必要はないものの、相応の知識を備えていることにより、教師自身の発音方法、ピンイン表記などに対する理解を深めることができるだけでなく、生徒の誤りの原因を把握したうえで的確な指導が可能となる。また、初級の文法事項を扱う際には、中国語の文法体系を踏まえておくと、個別の事項についても、他の文法事象と関連付けた整合的な説明が可能となる。
初級から中級へ―語彙と文法のチェックポイント
愛知大学 荒川清秀
初級から中級へ向けて学習を進めるに当たり、気をつけるべきポイントを語彙、文法にわたってお話しする。語彙としては、“跟”の多義性と動詞とのかかわり、接続詞と前置詞の“和”、“找”“要”“送”“做”“一样”の意味。文法としては、“这样”の述語性、“不能”の意味。未来と過去を表す“会”、“叫/让”が「命令の間接化」を表す条件、“等”“就算~”などよく使われるのにテキストであまり扱われない接続詞にふれる。