日時
2020年8月29日(土)
申し込み方法と締切
・本研究会は、Zoomで行います。お申し込みは下記URLからお願いします。
・申し込み後、ご登録頂いたメールにミーティングID、PWを送ります。
・定員200名(先着順)、参加費無料です。
・申し込み受付は、8月26日(水)23:59までです。
↓申し込みはこちらです↓
https://www.kokuchpro.com/event/2a79bc75a73b68d1a81cda74ba78d659/
プログラム
13:00 | Zoom meeting オープン | |
13:20〜13:30 | 趣旨説明 | |
13:30~14:30 | 新型コロナウイルス長期化に向けた異文化コミュニケーション教育 ~インターネットを介したタンデム学習の可能性~ |
欧麗賢(広州大学) |
14:40~15:40 | 使える!中国語オンライン授業向けツール&Tips | 杉江聡子(札幌国際大学) |
15:50~16:20 | レベル横断的読解テキストの設計と試行―現代小説を題材として― | 単艾婷(西南学院大学) |
16:30~17:00 | オンラインで「試験」は可能か~2020年度春学期を振り返って | 伊藤大輔(目白大学) |
発表概要
欧麗賢・広州大学(発表言語:日本語)
新型コロナウイルス長期化に向けた異文化コミュニケーション教育~インターネットを介したタンデム学習の可能性~
本発表は新型コロナウイルス長期化に向け、タンデム学習の枠組みに基づき、インターネットを介して互いに言語や文化を学び合うための異文化コミュニケーションの可能性を検討するものである。中国の日本語専攻の大学生と日本の中国語専攻の大学生を対象に、カリキュラム外の活動として学習者が自発的に参加するタンデム学習プロジェクトは2018年から行いはじめた。本発表では2018年からの実践で行ったアンケート調査およびインタビュー調査の質的データをカテゴリー化し、プロジェクト参加者の動機付けや学習活動の様子、学習者の変化および学習の困難点などの側面から、プロジェクトの実態を明らかにする。最後に、分析結果を踏まえて、新型コロナウイルス長期化に向け、異文化コミュニケーションにおけるタンデム学習の可能性を検討し、中国語教育で実践可能な活動を提案する。
杉江聡子・札幌国際大学(発表言語:日本語)
使える!中国語オンライン授業向けツール&Tips
大学の初修外国語における中国語入門クラスと社会人の中上級クラスを事例とし、オンライン授業実践報告及び「使える」ツールと利用上の工夫を紹介する。eラーニングのプラットフォーム「BookWidgets」を用いたオンライン課題作りを体験する。
単艾婷・西南学院大学(発表言語:日本語)
レベル横断的読解テキストの設計と試行―現代小説を題材として―
「本を読む」という行為は本来、多様なバックグラウンドを有する読者に対して開かれたものであるはずである。そして「本を読む」ことは、読者に対して、その本を本たらしめている言語の語彙や統語構造に関する知識を与えるだけでなく、自分とは異なる存在に対して意識を投じたり、読者としての自分自身を再認識する機会を与える。これは異文化コミュニケーションの機会の提供という意味において重要な役割を果たすものであり、外国語学習の一側面とも確かに合致するものであると言えよう。しかしながら、現行の外国語教育において「外国語で本を読みこなす」ことができるようになるためには、読者としての学習者の外国語運用能力が中上級以上に到達するのを待たなければならないというジレンマがある。本発表では、発表者が上記の問題意識のもとに作成を試みている、中国語現代小説を題材とした「レベル横断的読解テキスト」の概要と授業実践について報告する。
伊藤大輔・目白大学(発表言語:日本語)
オンラインで「試験」は可能か~2020年度春学期を振り返って~
異例の遠隔授業となった今年の春学期、成績評価のための「試験」や「課題」というものがオンラインでどこまで可能であるか。振り返った上で考察する。